音楽と外国語

こんにちは!ライターHiroeです。

2021年が始まって今年はどうなるのかな?と考え始めたのもつかの間、1都3県の首都圏エリアでは緊急事態宣言が再発令されてしまいましたね。。

埼玉県民の私が暮らしているエリアももちろん宣言の対象となっており、デパートや商業施設、飲食店等は軒並み営業時間の短縮を余儀なくされている状況です。

とにかく…今は「感染しない、人に感染させない」ことを意識して毎日過ごしていきたいと思います。


さて、タイトルの件ですが、、、クラシック音楽に取り組んでいる人にとっては外国語は結構身近な存在なのではないかと思います。

留学して見聞を深める人も多いですし、海外でリサイタルや演奏会を開催する人もいますし、またクラシックに限らずですが自分の先生やオーケストラやセッションで一緒になる人が外国の方であるというケースもあるでしょう。

そして、特にクラシック音楽に取り組む上では切っては切れない存在であるのは楽譜。

楽譜での指示についても外国語由来であることが多いです。

一般的にはイタリア語に由来しているものが主流ですが、その中でも良く目にする機会があるのが以下のような音楽用語ではないでしょうか。


Andante→適度にゆっくりと

Moderato→中くらいの速さで

Allegro→快活な速さで

Presto→きわめて早く


音楽を作っていく上でテンポ(速度)やリズムに関する情報は必ず必要なものなので、私は譜読みを進める前には必ずまず確認する情報です。


さて、上記で「一般的には」という言葉を使いましたが、楽曲によっては必ずしもイタリア語由来の速度表示や音楽用語が使われていないケースもあります。ロマン派以降の時代でイタリア語由来の旧来の音楽用語ではなく、自国の言葉で表現する作曲家が現れ始めました。

例えばシューマンやブラームスは彼らの母国語であるドイツ語で書いていますし、ラヴェルもまた母国語のフランス語で書いている作品があります。やはり自分の母国語の言語の方が詳細なニュアンス等を表現しやすいというのはあるのでしょうね。


具体例を挙げると、例えばシューマンのピアノソナタOp.22 の第1楽章の冒頭。

”So rasch wie möglich"とありますが。これは「できるだけ速く」の意です。

冒頭から急き立てられるような旋律が特徴的なこの曲の雰囲気をまさに表していますね。

こちらもやはりシューマンの作品ですが、曲はノヴェレッテOp.21-8です。

同じ曲の中でいくつもの表情が異なる物語が繰り広げられる作品ですが、この曲の冒頭は”Sehr lebhaft"と記載されています。「とても生き生きと」の意です。

なお、上記2曲とも私がレッスンで勉強した曲ですので、多々書き込みがあり(自分で書き込んだのと、先生からのアドバイスと)当時の奮闘ぶりがよみがえった気分です(笑)。


日本で暮らしていると外国語=英語のイメージがとにかく強いですが、自分の勉強している曲を創り出した作曲家についてはもちろん、その国や文化について少し掘り下げてみても面白いのかなと思います。

余談ですが私は現在、ドイツ語をまた再開していましてピアノと並行して絶賛学び中です(^^)

ウサジミールの部屋

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1コメント

  • 1000 / 1000

  • 管理人

    2021.01.11 10:54

    確かに音楽、特にクラシックと外国語は切っても切り離せないですね。ラヴェルはフランス語で書くしシューマンはドイツ語がほとんど、やはり母国語が表現しやすいということなのでしょうか。 私はシューマンを好きになってから、ドイツ語を勉強したくなりました。英語もできないのに(笑)