ピアノにまつわるちょっとイイ話
こんばんは!管理人です。
今日はピアノにまつわる「ちょこっとイイ話」を書いてみようと思います。
すべて実話です。
管理人の駄文ですが、物語風に書いてみましたので、暇つぶしにお読みください!
主人公はちょっと控えめ、おとなしめなAちゃん。
Aちゃんは中学に入学したばかりの12歳です。
Aちゃんは新しい環境にワクワクする毎日を過ごしていました。
ところが入学して一か月後くらいの頃、担任の先生に学級委員に指名されてしまい、慣れない学級委員に四苦八苦する毎日となったのでした。
そんなある日のこと。
「自分のこと可愛いと思ってるんじゃねぇよ」
突然クラスの番長的存在の女子Bちゃんに言われました。
「???」
頭の中がハテナだらけのAちゃん。
Aちゃんはそんなこと全く思っていない、むしろ自分はブスだと思っていました。
聞き間違いかと思いましたが、番長女子のお付きの女子Cちゃんも
「うぬぼれてんなよ」
と言ってきたのです。
聞き間違いじゃなかった。
なんでそんなこと言われるんだろう。
その日から番長女子のBちゃん、手下のCちゃん、
その二人組と仲の良い男子のDくん、Eくんにまで
「自分のこと可愛いと思ってる」
「うぬぼれている」
とことあるごとに言われるAちゃん。
正直ほとんど会話したこともないような4人から、そんなことを言われる所以がAちゃんには分かりませんでした。
クラスには劇団ひ〇わりに入っている、もっと本当の美少女もいるのに。
そんなことがあってAちゃんはとても引っ込み思案になりました。
中学1年の一年間をうぬぼれていると言われないように、目立たないように静かに過ごすことに決めたのです。
そんなある日、Aちゃんに転機がやってきます。
秋の合唱祭で伴奏をすることになったのです。
合唱曲は「美しい季節(とき)」。
運動神経が人一倍悪くて鈍くさいAちゃんの唯一の特技はピアノでした。
それを知っていた友達が伴奏者に推薦してくれたのです。
でもAちゃんはやりたくありませんでした。
また彼らに何か言われると思うと、なるべくおとなしくひっそり過ごしたい、と思っていたからです。
そんなAちゃんの気持ちは叶わず、ピアノを弾ける人がいないからという理由で引き受けることになってしまいました。
予想通り伴奏が決まった時、その4人組に
「調子に乗ってるんじゃねぇよ」
とまたしても暴言を吐かれました。
指名されてやるのに、どうしてそんなこと言われなきゃならないんだろう。
悲しくなってきたAちゃんですが、せっかく伴奏という役目を与えてもらったのだから、伴奏をしっかりやり遂げようと心に決めました。
そして音楽の授業で初めて伴奏と歌を合わせる時がやってきました。
Aちゃんはピアノに座り、その周りをクラスメイトたちが囲むように立ち、先生の指揮に合わせてイントロを演奏し始めました。
そしてクラス全員で通しての合唱。
歌が終わった時のことです。
例の4人組が近づいてきました。
とっさに身構えるAちゃん。
「おい、あれ、どうやって弾いたんだよ」
「手の動きが見えなかったぞ」
「ピアノ、すごいんだな」「おい、ドラクエ弾けるか」
彼らの口からこのような言葉が次いで出てきました。
びっくりしたAちゃん。
「え…?」
言葉はぶっきらぼうだけど今までと何か違う。
彼らの声にはAちゃんに対する尊敬と親近感にあふれていました。
この日から4人と普通の関係になれたAちゃん。
一体あの嫌がらせは何だったのか…。
疑問に思いながらも、仲良くできる喜びを大切にして深く考えることはありませんでした。
自分がピアノを弾いた瞬間からガラッと態度が変わった4人。
初めて自分のピアノに少し自信が持てた瞬間でもありました。
あとから知った話ですが、嫌がらせの言葉を吐いていた4人は家庭環境が複雑で、何不自由なくボケっと学校に来て苦労も知らない顔をしているAちゃんが気に入らなかったそうです。
実際はAちゃんなりに悩みもあったのですが、周りからはそう見えてしまっていたのですね。
おしまい。
いかがでしたでしょうか。
たいして面白くなかったらごめんなさい。
このAちゃんが実は管理人の中学生時代なんですΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
小学校まではのびのびと学校に行っていたのに、中学に入学した途端この意味不明な嫌がらせ。
大人になっても同じことをする人はいますが、今の管理人は未熟ですがそれなりの人生経験を積んで強くなりました。
だからもし同じことをされても俊速で言い返すと思います(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
ですがまだ12-13歳の管理人には、言い返す強さもなかったんですよね。
それがピアノをきっかけに、管理人をとても慕ってくれるようになった4人。
考えようによっては調子いいじゃんと思ってしまうかもしれませんが、まだまだ中1では子供です。
動画をお聴きいただくと分かりますが、正直とても簡単な伴奏なのに(サビだけ少しリズムが複雑で凝っています)こんなに感嘆してもらえるなんてと、そのことの方が大きな衝撃でした。
同時にこの時、管理人にとってピアノは人生のパートナーだなと直感で感じた瞬間でもありました。
今でもOLしながらピアノを楽しんでいる人生、あの時の直感が気のせいじゃなかったんだなと思っています。
それでは今週土曜日13日は秋の演奏会2021、1次募集開始となります。
皆さまご参加の検討をぜひよろしくお願いします!!
では次回の更新までごきげんよう!
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