長岡聡季ヴァイオリンリサイタル2022spring・CD発売記念演奏会レポート
初めまして!ライターデビューしたロージィと申します。
※ロージィさん、うまくサイトに管理者ログインできないため管理人が代筆しております。
管理人さとこさんの同門で後輩、クラシックが大好きなピアノ講師です。
先日行われた長岡聡季さんのリサイタルに伺いまして、レポートを書かせていただくことになりました。
後半にはちょっとだけ札幌旅の様子も記載させていただいています。
これからたまに登場するかもしれません、どうぞよろしくお願いします_(._.)_
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今年1月上旬に長岡聡季さんと佐々木崇先生(管理人さとこさん同様、佐々木先生に師事しています)のシューマン作品集のCDが発売されました。
そちらを記念して札幌で行われたリサイタル。ザ・ルーテルホールという素敵なホールでした。
プログラムは
♪シューベルト ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 作品137-2
♪シューマン 3つのロマンス 作品94
♪バッハ 無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番よりシャコンヌ
♪シューマン ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 作品121
会場はかなり埋まっていてほぼ満席に見えました。ドキドキしながら開演を待ちます。
お二人の軽快で漫才のような掛け合いに場の空気が和み、実はちょっとだけアウェイな雰囲気に緊張してたのですが(都内から札幌に駆け付けました)、自然と笑顔や笑い声が溢れリラックスした気持ちで聴く体勢になることができました。
プレトークが終わり、改めて舞台に出てこられたお2人。
初めて聴く曲でした。長岡聡季さんの解説によると、シューベルトが18歳の時に書かれた作品であるそうな。こんな曲を書き上げてしまうとは、いったいどんな才能の持ち主なんでしょうか。
奥深いながらも感情の波が激しく、クライマックスに向かってぐるんぐるんとジェットコースターに乗っているような曲、という印象でした。
長岡さんのヴァイオリンは憂いを帯びながらシューベルトのロマンティシズムを深く精巧に表現し、聴衆に訴えかけているようでした。
それと相まって佐々木さんの繊細そのものの打鍵と音色が、更に曲の深みを増しているように聞こえました。
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続いてはシューマンの3つのロマンス。実は私は過去に一度ピアノ伴奏で演奏したことがあり、今回の演奏をとても楽しみにしていました。
どうにも暗いというか、何をどう表現したら良いのか分からなかった、という印象の曲だったから。このお二人がどんなふうに演奏されるのか非常に楽しみでした。
元々はオーボエを想定して書かれた曲だそうですが、クラリネットやヴァイオリンでも演奏可とシューマン自身が記しているそうです。
これは素晴らしかった。さすがというと稚拙ですが、このお二人が演奏するとこうも違うものなのかと感動しきりでした。私の少ない語彙力では表現しきれない感動がありました。
落ち着いた中に時々出現する躍動感。また第2曲では心に触れる旋律とハーモニーで、純粋に音楽を楽しむことができた時間でした。
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休憩を挟んで無伴奏のシャコンヌ。この曲はピアノ独奏にもアレンジされているため、ピアノ愛好家にもお馴染みの曲ですね。
私はヴァイオリンでの原曲を初めて生で聴きましたが圧倒であり感動でした。
長岡さんの華麗なテクニックと多彩な音色を存分に楽しませていただくことができ、時間を忘れてバッハの世界に入り込み聴き入ってしまいました。
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最後は大好きなシューマンのヴァイオリンソナタ第2番。
この曲は初めて聴いた時から心を持って行かれました。何が?どこが?と聞かれても具体的に答えられないんですけど(すみません)、独特の躍動感・聞き手に媚びない曲の造りが何かクセになるというか惹かれるんですよね。
ヴァイオリンもピアノもとても音楽的で技巧的、心に迫ってくる音型とハーモニーがたまりません。
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