ヤマハエレクトーン演奏グレード(20年前の話)①
さとこです(サブ垢から書いてます)。
今日はヤマハのエレクトーン演奏グレード5級を受験した時のお話を書いてみようと思います。
約20年前のずいぶん古いお話ですので、今の受験の参考には多分なりませんのであしからず。。
まず前提として、クラシックピアノとエレクトーンは
まったく違う楽器
ということを声を大にしてお伝えします。
管理人の主観ですが、クラシックピアノはその作品の背景を含めた音楽的解釈、テクニックや表現力・演奏法による音色の違いや響きをとことん追求し
「作曲家の残した作品の素晴らしさをピアニストという媒体を通して現代に再現するもの」
と思っています。なので自己主張バリバリ、曲より私を聞いて~という演奏は苦手…。
一方エレクトーンはアレンジ(編曲)能力、音色作成能力、リズム打ち込み、フェイク・アドリブなどが重要で、足鍵盤こそあるものの演奏技術はピアノに比べるとそれほど求められないんだな…という個人的感想です。
ただエレクトーンのプロフェッショナルのテクニックはすごいです。両足使って指で鍵盤を弾くのと同じくらいの速さで足鍵盤を弾いたりする姿は圧巻ですよ。
でも一般的にはピアノに比べてそこまで演奏技術そのものは求められない、ということは言えると思います。
世の中に出回っているエレクトーンの楽譜は大抵メモリーデータとセットなので、エレクトーンにセットすれば、一見とても難しそうな曲を比較的簡単に本格的に演奏できます。
余談ですが、小さい子がエレクトリカルパレードとかジュラシックパークを弾いてる動画がたまにありますが、大抵すでに出来上がってるメモリーを使用してるので、実はそこまで難しいことをしてるのではないんです。
もちろん子供のレベルとしては高いほうですが、小学生でピアノでショパンのスケルツォやエチュードを弾く難易度の比ではないんじゃないでしょうか。
上記のエレクトーン演奏をピアノのレベルに当てはめると(こちらも管理人主観で)バッハのシンフォニアやショパンのワルツを弾けるくらいのテクニックではないかな、と思います。
音楽的なことはさておいて…のお話ですよ^ ^
演奏レベルが中級くらいでも、盛り上がる壮大な曲を気分良く弾ける、という点ではピアノより達成感が早く得られる楽器なので、弾く側としては大きなメリットですね。
上級者になると自分で曲を編曲し、それに合わせた音色、リズム打ち込みやシーケンス作成などゼロから自分で作ることが多くなるので、市販の楽譜はほとんど使わなくなります。
4級の試験からは自作曲も課題になるんですよ。私には絶対無理です…(笑)
クラシックピアノとは全く別世界ですよね。
新しいことを覚えるのは楽しかったけど、この時ばかりはかなり必死になりました。
管理人がエレクトーンの演奏グレードを受けようと思ったきっかけは学生当時、エレクトーンの実力を示す材料がない、というところから始まりました。
ピアノは学校で運良く最優秀の成績で大体試験をパスしていたのと、ピアノ講師認定試験資格というのに合格していました。
仕事に就くならこの2つがあればレベル提示はいいのかなーと楽観的に考えてたのですが、エレクトーンについては18歳から始めたもので演奏能力を示せる実績がほとんどない。
本格的に昔からやっている同級生にはとうてい敵わず(私の学年は有名なプレーヤーの門下生もいるようなレベルの高い学年だったようで試験も苦戦しました)エレクトーンの実技試験の成績はだいたい学年5〜6番止まり。
でもブライダルかBGM奏者の仕事をするならエレクトーンは必須!ということで当時師事していた先生に相談したところ、以前のブログにも書いたように
「音大卒と同等の能力があると認められるヤマハグレードの5級だけでも取っておいたら」
とアドバイスをいただいたのでした。
またまた余談ですけとど、ヤマハのグレードは2級と1級は自力では取れません。
日頃の活躍やヤマハへの貢献度によって、ヤマハ本体から認められた人にだけ授与されるので、試験は無いのです…。
なので自力で取得できるグレードは3級まで、ということになります。
長くなりましたので今回の記事はここまでにします。
次回は実際の試験内容とそのために講じた対策です。
また後日!
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